人の集まりが大きくなれば、ああでもない、こうでもないといろいろな考えから離合集散があるのは必然ですが、だからこそ、求大同存小異、他者の考えを尊重することで、自分の思いも大切にしたいものです!
太極は、「極」をつくらず、大らかに大らかに相反する要素がすべて調和していく世界観、名時先生は、太極拳の拳という字には、術とか方法、といった意味もあるのだと説いています。
私たちが稽古を重ねて学んでいる楊名時太極拳は、こぶしによって道を開いていくものではなく、大らかに、自他共栄、広くは世界と自分とが調和していくための方法を身につけていこうとする術ではないでしょうか。
求めていくものは、しなやかなおおらかさであり、声の大きさや何らかの正しさ、拳の強さ、美しさを競いあって人と比べたりする型ではありません。
誰かに腹を立てたくなったら、自分の内を検分すること。
誰かを正したくなったら、立ち止まってみること。
人の脳は主語を理解していないのだ、という話を聞いたことがあります。
誰かを悪く言うことは、自分の内に向かってくること。人の非を論じるより、自分の稽古を重ねることが、わが身の役に立つはずです。
にほんブログ村
by linglong-reina
| 2014-08-20 17:10
| Tai-Chi
|
|
ゆるゆると太極拳や毎日のこと
by linglong-reina
|