五台山東頂の夜明けの景色。
五つの頂に抱かれた台懐鎮を中心に広がる五台山は、文殊信仰の中心地で中国でも唯一チベット仏教を信仰する人々が中国の仏教徒とそろっておまいりにくる場所だそうです。
おじいちゃんの生地はこの山の麓の古城村、幼い頃おばあちゃんに連れられて初めてこの山を訪ね、おじいちゃんが亡くなってからは折々に法事などで訪ねてきました。
初めて訪ねた頃には、まだ外国人に対して公開されたばかりの地域で、泊まる宿は夜になると電気も止まってローソクの灯りの中で過ごしたのを覚えています。
青海省で起こった地震、
チベット族も、漢族も住んでいるところ、特に被害の大きなところが高地とあって、寒さや砂嵐など、たいへんに難しい状況のようです。救援活動の困難を伝えるネットのニュースの中に、地元の人たちが自分たちのやり方で救援をし、埋葬をとりおこない、オフィシャルの統計に被害状況などがあがってこない様子を伝えるものがあったのですが、五台山に積まれた石やたなびく旗や、まかれた経文に託された祈りは青海省のその人たちの心にもつながっているのかな、とこの景色を思い出しました。
中国のむずかしさが、救援や復興に影を落とさないようにと思います。
ハイチでは復興のために非常に過酷な環境で支援活動を続けている友人がいます。
人を助けられるのは人しかいない、身近な人が実際にふんばっていると思うと本当に頭が下がります。